職場で遭遇した無能上司さん対策ご紹介~「無能の鷹」より

社会

こんにちは。管理人のぽんぽこです。

ドラマ「無能の鷹」の第2羽では、上司の鳩山樹(井岡新)が圧倒的無能な新人の鷹野ツメ子(菜々緒)を教育するストーリーが描かれていますが、見ていて、成長の見込みがない部下をつきっきりで指導することは、決して褒められることではないだろうな、と思いました。

フィクションなので、そこに突っ込みを入れることもないのですが、鳩山はツメ子の指導係ではあるのですが、会社は鳩山をツメ子の専属指導係として雇っているわけではなく、鳩山にはほかにやるべき業務があるわけです。いくらツメ子が無能だとしても、ツメ子の教育に鳩山の時間の大半を使うというのはダメダメなんじゃないかなと思ってしまいました。

やさしすぎる鳩山は、自分がやるべき仕事が分かっていないという意味で無能社員じゃないかなと思ってしまうのです。

ということで、きょうは、職場で遭遇した無能さん対策ご紹介~ドラマ「無能の鷹」よりに続き、今回は上司編を考えていきたいと思います。

こちらは部下同僚編↓

 

無能上司さんが生まれる理由

ぽんぽこは何度か転職を経験しているのですが、これは酷い、と思った上司が何人かいます。無能なのになぜに出世している?というのも不思議です。

でも、そうなる理由は2つあると考えています。

1.年齢層とポジションをリンクさせて人材を選ぼうとするから。

いまでも名残はあると思いますが、まだまだ年功序列が残っている会社が多いのではないでしょうか?

年功序列を考慮すると、どうしても課長とか部長とかいうポジションは、ある程度経験を積んだ(とされる)年齢層の中で選ぼうとします。そうしたときに、年齢層で絞り込んだ結果、その中からしか選択肢がないため、そのパイの中の最善を選ぶということにならざるを得ません。

優秀な若手がいたとしても、若手を年配者の上司にすると軋轢が起るのではないか?という懸念から、敢えて若手の登用を避けるという会社側の配慮(?)の結果によるものがあるのではないでしょうか。

2.優秀な人材を採用できないから

特に小さい企業やベンチャー企業に多く見られますが、そもそも優秀な人材が応募してこないため、有能な上司が誕生しえないのです。つまり、良い人材が応募してこない、しかたがないので妥協採用する、その結果、無能上司さんが誕生します。

立ち上がったばかりのベンチャー企業は、いつ潰れるか、外資ならいつ撤退するか分かりません。そういう意味でベンチャー企業への就職はリスクがあります。

同じ程度の給与で、潰れるかもしれない会社と潰れる懸念のない会社では、ベンチャー企業によっぽどの魅力がなければ、安定している会社に行きたいと思うのが普通です。

なので、小さな会社は優秀な人材を採るのが難しいのです。

では、ぽんぽこが出会った無能上司さんを二人とおまけをご紹介していきます。

職場で遭遇した2人+αの無能上司さんたち

全て部下に判断させて手柄を横取りするタイプ

エピソード

ある日本に進出してまだ間もない外資系ベンチャー企業の話です。

その分野で業務経験のある人材で部長職を募集していました。そこに応募してきたのがDさんです。ちょうど大手の同業他社でリストラがあり、その該当者になったDさんはコンサル会社を通じて応募してきたのです。

そのベンチャー企業は、数か月間募集をかけていましたが、応募自体がなく、やっと応募があったためDさんを採用しました。

5人ほどの小さな部門の部長さんになったDさん、性格は穏やかですが、頻繁に部下に質問をします。

「これって、こうだったよね?」
「いえいえ、こちらは、××ですから、このように判断した方がよろしいんじゃないでしょうか?」
「そうそう、実は僕もそう思っていたんだ。」
「‥‥」

ん? さっきは、逆のことを言ってませんでした?

最初は、気にならなかったのですが、あまりにも頻繁に聞いてくるので、途中からおかしいと思い始めました。

つまり、自分が分からないと部下にそれとなーく聞いて、最後に必ず「僕もそう思っていた」と付け加えて去っていきます。

いやいや、そうじゃないでしょ!絶対に”僕は”そう思っていなかったでしょ!!

別にいいんです。分からないことがあっても。部長だって社長だってすべてのことが分かっているわけではありませんから。でもね、分からないことを聞いたり、意見を聞いたりするなら、「ありがとう。」って言えばいいんです。

「僕もそう思っていた。」はないですよね。そして、僕がそう思っていたため、自分の判断として仕事を進めていくのです。

1回、2回であれば「僕もそう思っていた」はあるかもしれません。

でも、毎度毎度は違うでしょ!って思いますよね。

問題点

部長職として部下に自分が知らないことを知られなくない。自分の判断が正しいか間違っているかの自信がないということでしょう。つまりは、勉強不足と判断力の欠如です。

もっと大きく言えば、そういう人材しか採用できない会社が問題ということなのでしょう。優秀な人材を採用しようとするなら、高給で一本釣りして取ってくるくらいのことをしないと難しいかなと思います。

とはいえ、某大手企業も、信じられないような高給で一本釣りした社長がほとんど成果を残さずに任期満了で去っていくなんてこともありますので、優秀かどうかを見極める目を持つことが重要なのかもしれません。

ここ最近でも〇田〇品、三〇化、〇ID〇Cなど、あげればいーっぱいある気がします。それだけ人材の採用は難しいってことなのでしょうね。

対策

Dさんに対しては、質問をしてきたときは必ず、自分が答える前に「部長はどうお考えですか?」と聞き返すようにしました。同じ考えであれば、「私もそう思います。」と言いますし、違うなら「私は、XXXと思います。」と答えます。

結局、答えてしまうので結果は一緒なんですが、多少は事前に自分で考えるようになってくれたかなと思います。

部下から、「(部長なんだから)ご自分で判断してください」と言って判断を仰いだところで、間違った方向に進んでしまえば、それはそれで仕事自体が頓挫しても大変です。かえって仕事が増えてしまうこともあります。

とにかく、無能部下さんや無能同僚さんに対するより、無能上司さんは厄介です。

有能である自分を誇示したいためにパワハラ炸裂するタイプ

エピソード

こちらも、日本に進出して間もない某外資系ベンチャー企業のお話です。当初、社長が人事部長を兼ねていたのですが、だんだん人数も多くなってきたため、社長は知り合いから紹介されたEさんを新たに人事部長として採用することに決めました。

E部長と初めてお会いしたときに直感的に「危ないな」って思いましたが、その勘は当たっていました。
そういう勘は、なぜかするどいんです。

E部長が入社して3カ月くらいは何事もなく過ぎていきました。
恐らく、その間に社員を色々観察していたのだと思います。

まず、狙われたのが派遣社員のFちゃん。とても優しい真面目な大学卒業したての女性で、日本法人の立ち上げからずっと手伝ってくれていました。

そのFちゃんに猛攻撃を仕掛けていったのです。いわゆる、いじめ、パワハラです。

勤務時間内に自分の部屋に呼び出し、立たせたまま何時間もお説教をします。
手帳を片手に、「あなたのこういうところがダメなのよ。」と、何度も何度も繰り返します。

1日だけではありません。
毎日1時間、2時間と呼び出され、同じことを言われ続けます。

結局、Fちゃんは耐えきれず、次の派遣の更新をせずに辞めていきました。

そうやって、次々とターゲットを定めて、同じようないじめを繰り返しました。
残念なことに、自分が採用したという負い目もあるのか、社長は見て見ぬふりです。

それを見ていた社員たちの中には、E部長の子飼いになる社員も現れてきました

E部長に目をつけられるといじめにあうということが分かり、最初は見て見ぬふりをしていた人たちの中から、E部長に取り入って、他の社員のあることないことを報告するスパイみたいな人が現れ始めたのです。

社内はイヤーな雰囲気で充満してきていました。

ぽんぽこは、5人目のターゲットにされました。

最初は毎日の呼び出し2時間立たされぼうずで「だから、あなたはだめなのよ。」を繰り返し繰り返し聞かされ、反省文を書かされ、毎日毎日残業の嵐

ぽんぽこのダメダメを列記した人事ファイルを見せ、今後の就職にも影響すると脅しまでかけてきました

メンタルボロボロになりましたが、その会社を辞められない事情もあったので、ギリギリまで頑張っていました。

多分、自分から退職するというのを待っていたのだと思います。でも一向に辞めると言いださないため、今度は別の手段に出てきました。

ボーナスがゼロになり、仕事を取り上げられ、会社にいても座っているだけになりました。
挙句に人事部長だけでなく、社長、本部長、直属上司と同席での週1回のダメダメ攻撃をうけ、さすがに耐えきれず転職を決意しました。

※採用活動の過程で応募者の経歴を調べることを前職調査と言います。個人情報保護法により、本人の同意がなければ無断で応募先の会社に開示してはいけません。違法行為になります。

ぽんぽこが辞めた後も、何年か同じ状況が続いたと聞いています。その後、どういった経緯かは分かりませんが、E部長は、会社を荒らしに荒らした挙句、その会社を辞めていったと聞いています。

E部長にとっては、ぽんぽこは無能な社員だったのでしょうね。

問題点

無能”な社員を辞めさせることが自分の手柄になり、周りに自分の有能さをアピールできると思っていることです。周りの無能がアピールできれば、比較の関係で自分が有能に見えるということですね。

人事部長なのに、社内をE部長派閥E部長派閥に分断し、陰口を蔓延させ雰囲気を悪化させている。会社の生産性はダダ下がりということもわからない。

問題は、人事部長の評価は社長だけでなく本国でも行われるため、本国のE部長の上司はE部長の話を鵜呑みにしているという状況。E部長は自分の都合の良いように報告していたことでしょう。

社長はこの状況をどのように思っていたのか分かりませんが、薄々は勘づいていたはずです。

ガラス張りの部長室に立たされている社員を全く知らなかったわけはなく、社長すらもE人事部長に取り込まれ、お飾り社長になり下がってしまいました。そんな社長の不甲斐なさも問題だったと思います。

対策

本国に訴えるということもできたかもしれません。ただ、一社員からの訴えと、部長職の言い分のどちらを採用するかというと、やはり力の強い方の意見が通りやすいということも事実です。

小さな会社は制度自体が未熟で、ハラスメントに関しても訴える窓口がなかったりもします。上層部に訴えることができないとなれば、あとは自分から離れていくしかないのかなと思います。

前向きな転職ではなかったにしても、今の会社で楽しくお仕事をさせてもらえているので、むしろ辞めて良かったと思います。

相手を変えることは、自分が変わるより100倍もエネルギーが必要です。そんなことにエネルギーと時間を使うより、さっさとおさらばして、新しいことに挑戦する方がずっといいと、ぽんぽこは思ってしまいます。

 

番外編:超絶頓珍漢なタイプ

エピソード

小さなベンチャー企業なので、福利厚生は十分ではありませんでした。会社自体も100人にも満たない会社です。地震の多い日本なので、会社としては社員の安全を確保すべきですよね。

ぽんぽこがいた以前の会社では、社員一人一人に「避難袋」とヘルメットが配布され、机の下に常においてありました。

なので、この会社には避難袋が配られないなと思い、当時、ちょうど大きな震災がありましたので、人事部長Fさん(人事部とはいっても部長と社員の2名体制)に、避難袋について聞いてみました。

そのやり取りがこちら↓

「避難袋は配布しないのですか?」
「いつ起こるかわからないものに、お金をかけられません。」
「・・・・」

いやー、あのさー、災害って、いつ起こるかわからないから常備しておくんじゃないの?

いつ起こるかわかるんだったら、その時に準備すればいいんだから、そもそも常備しておく必要はないでしょ。

あまりの人事部長の回答に、口あんぐり。。。 あきれて反論もできませんでした。

これで人事部長ができるんだ。とびっくりです。ちなみにこの人事部長は、この会社に来る前は誰でも名前を知っている東証プライム市場上場の大企業の人事担当でした。

後日、フロア(40人程が勤務)に避難袋が一つ設置されました(爆笑ものです)。

避難袋が置かれたとき、その避難袋を囲んで見ていた数名のうちの誰かが、「これって、取り合いだね。」とぽつりと言ったことが印象的でした。

東京都の場合、ペナルティはないようですが、企業の防災備蓄義務が課せられているようです。従業員が安全に帰宅できない場合に備えて、飲料水や食料品、災害用トイレ、毛布などの備蓄が必要とされています。

せめて、嘘でもいいから「努力義務だ。」くらいは言ってほしかった。。。

対策

当面の課題についての対策は、自前で避難袋を用意しておくということになりますが、この上司への対策は不可能と思います。

理由は、↓↓↓に書きましたので、こちらをお読みください。

 

無能上司さん対策の結論

ぽんぽこが出した結論は、「〇〇につける薬はない」です。

無能上司さんは、ご自身が無能と思っている場合も、そうでない場合もあると思いますが、かなり厄介です。有効な対策を打てないことの方が多いのではないかと思います。無能上司さんの上司さんが英断できるかで決まります。

恐らくですが、
最初のケース:ご自身を”無能”と思っている
二つ目のケース:ご自身を”無能”とは思っていない
番外編:何も考えていない
というところでしょうか。

でも、無能上司さんだったとしても、行動に対しては、お願いしていいと思います。

例えば、
いつもギリギリになるまで会議設定をしてくれないなら「会議設定は早めにお願いします」、
指示があいまいであれば「指示は具体的に期限と方法を示してください」など、
行動に対する対策ならあるんです。

でも、今回私が遭遇した”無能“上司さんたちは、そういうレベルではありません。

素晴らしく大きな勘違いをされていて、その勘違いを正しいと信じているところが”超絶無能であるというレベルです。

社内でのある程度の役職をもつ無能上司さんたちは、その肩書がゆえに「部下よりもデキル、有能な人種である」と思っています。実際、肩書があるから有能であるとは限らないのに、勘違いしています。

この勘違いを、勘違いですと指摘したところで、部下は自分より“下の人間”と思っていますから、当然、聞く耳は持ってくれません。

となれば、もうそんな人種に構っているほど人生は長くないです。

ある程度のところで見切りをつけて、逃げればいいじゃん! というのが結論かな。

「逃げるが勝ち」ってことわざもありますしね。

そんなんじゃ結論にならないって言われるかもしれませんが、もし、迷っている人がいるなら、思い切って転職したほうがいいこともあるよ、ということをお伝えしたいなと思います。
そういう選択肢もあるよ、ということですね。

過去は変えられます。

あのパワハラE人事部長がぽんぽこを追い出してくれたので、今の会社に行きつくことが出来たのですから。「追い出された」ことが「よかったこと」に変換されています。

自らを振り返って、肩書が無い自分について考える、自分自身の本当の価値に目を向ける程度のことは考えていきたいとつくづく思います。

 

余談を二つ

余談ですが、第2羽では、最初から最後まで、菜々緒さん扮するツメ子はペン回しを練習していますが、最後の最後に1回だけ回すことが出来ました。

無能のツメ子も練習を重ねればできるようになる!というシーンでした。

ぽんぽこも、出来ないことは練習あるのみ、頑張ろうと思いました。

余談ついでにもう一つ。「無能の鷹」の鶸田役

まさか、NHK大河ドラマ「光る君へ」の一条天皇役と同じ人だったー
全然気づかなかった。

あのイケメンは誰だろうと思っていたのですが、びっくりです。皆さん、ご存じだったでしょうか?

優秀な役者さんは、別人になれるってことですね。
オーラから変わっている。スゴすぎる!

部下同僚編はこちらです↓ ご興味があればぜひ

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